映画そもそも日記

映画のそもそも〜ってなんだろう?をベースにした日記

リトルプリンス 星の王子さまと私

子供大人のファンタジー 先日、実写ファンタジー「Pan」とアニメーション作品「リトルプリンス 星の王子さまと私」という2つの作品を続けて観た。子供を対象とした作品におけるデフォルメということに興味があって、2つの作品を比較してみたかったからだ。し…

エール!

障害者に対する気付き 主人公のポーラは酪農家の両親と弟の4人家族で、毎日家業を手伝いながら学校に通っている思春期の女の子。彼女の家族は彼女をのぞいて全員耳が聞こえない。現実には大変な話だと思うけれど、ちっとも暗くない、とても明るい希望に溢れ…

ナイトクローラー

現代アメリカ社会を映す異常な男 評判の作品だったのに観る機会を逃し、ようやくの鑑賞。だから、Yahoo!のユーザーレビューなども何度か読んでいた。そこではこの作品は「サイコパスの話」という見方が多い。公式サイトでは作品紹介のタイトルが 「視聴率至…

ガールズステップ

隠れた宝物 青春モノの定番といえば、昔はスポーツが軸となることが多かったが、今やダンス。年配者にとっては多少違和感があるものの、見れば納得。同じことだ。またメニューも同じ、友情と恋。昔とちょっと違うのはスクールカースト。それ何?この感覚だけ…

アントマン

あまり「ニヤリ!」がないスーパーヒーローコメディ 笑えるヒーロー物という新しい形の作品だけど、実はそんなに笑えない。笑えないようなシリアスな場面が出てくるというのではなく、そんなに面白い場面がないのだ。つまりちょっと中途半端なのだと感じた。…

シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人

経済問題ではない 邦題だと経済問題を扱った作品だと思ってしまうが、これはあくまで2人のおばあちゃんを追った作品である。原題の「Two Raging Grannies」はそのものずばりだ。だいたいが、ここでおばあちゃん2人が気付く、経済の根本的な問題、「経済活動…

天空の蜂

感性と論理の調和 久しぶりに映画に没入した。社会問題、人間性と娯楽性をこれほど高いレベルで調和して見せたのは邦画では黒澤明監督以来ではないかと思う。テンポ良くスピード感にあふれた演出だが、一つ一つの見せ場がどれも質の高いもので、鑑賞者の心を…

マジック・イン・ムーンライト

好き嫌いで選ぶのはダメ? これだけ寒い日が続くと、もう随分と前の話のように思えてしまうが、お盆休みの最終日にウディ・アレンの「マジック・イン・ムーンライト」を観た。普段、ウディ・アレン物はほとんど見ないんだけど。 いつも思うのは、学校の休み…

海街 diary(4/4)

アカデミー賞作品「バードマン」との比較 もちろん、是枝作品は表現の構造を説明するために撮られたものではないだろう。では、この撮影方法による効果を何のために使ったのかを似たような主観表現という、同様の手法を使った作品、「バードマン」と比較して…

海街 diary(3/4)

落ち着かない心と意識の集中とは? しかし、海街 dialyを観て画面がブレているとは思えないし、落ち着かないと言っても、非日常を意識しているわけではない。それでも意識は強く画面に惹きつけられているのだ。これは、検証してみたわけではなく、あくまで私…

海街 diary(2/4)

マッドマックス 怒りのデスロードがあまりにも面白くて、途中でいろいろ書くことになってしまったので、ようやくこちらに戻ってきた。すみません。 落ち着かない自分・惹きつけられる自分 映画は動く写真として生まれ、まだ、映画として成長する以前から現在…

マッドマックス 怒りのデスロード (3/3)

昔々、あるところに・・・ 2つめの系譜。マッドマックス2では物語はアクションに対して従の関係にあると言いました。何でもありのアクションを活かすために作られた核戦争後の荒廃した世界という設定。しかしそれが後の多くの表現に大きな影響を与えること…

マッドマックス 怒りのデスロード (2/3)

マッドマックスへ繋がる2つの系譜 カーチェイス いかなジョージ・ミラースタイルといえども、全く何もないところから生まれてきたわけではありません。この作品に繋がるポイントとなる作品をいくつかご紹介しておきましょう。 1つめの系譜。マッドマックス…

マッドマックス 怒りのデスロード (1/3)

映画スタイルの誕生 面白い!緊張感が途切れることなく、最後まで飽きさせない。シリーズ最高傑作の評判は嘘ではないですね。最高に楽しめる、これぞ映画!という作品です。 映画は動く写真として生まれたと言うのは弁証法の大家、三浦つとむさんの名言(著…

海街 diary(1/4)

邦画は解りにくい(ものもある) 正直に言えば、私は是枝作品を観たのはこれが初めてだ。だが、いっぺんで好きになった。食わず嫌いだったというわけではない。機会がなかった。ハリウッド作品などに比べ邦画はわかりにくい。欧米の鑑賞者の娯楽より作者の表…

イニシエーション・ラブ

皆さん、結末どう思う? 結末、あのタネ明かし部分ではなく、原作にはない鉢合わせ部分、これだけ賛否両論あるということはそれだけで大成功な作品なんでしょうね。私も楽しませてもらいました。 原作は映像があまり思い浮かばないし、主人公の男の容姿など…

メイズランナー

違う興味が? 想像していたほど、面白さは無かった。なんか、中身が薄い。でも物語としての面白さより、キャスティングが興味深かった。 そもそも、映画は表現であるから、創った人間の思いが対象化されている。できた作品は作者の心が映画という形をとって…

チャッピー

あんまり、かるく観てはいけません。 オープニングとクライマックスのアクションシーンは対立する人間同士、ロボット同士の設定やデザインも含めて「ロボコップ」の完全なパクリ。ここまでパクリだと、何か意図があるのかと勘ぐってしまうが、作品の裏に通っ…

Zアイランド

どうしても好きになれない世界観 品川ヒロシ監督はこのヤクザ者達の世界観と言うか、感覚を茶化して笑っているところもあるのだけれど、その感覚をよく解ってもいるようだ。もちろん映画作りも。良く解っているからこそ、茶化すこともできるし、笑い飛ばすこ…

駆け込み女と駆け出し男

新しいのではなく、1廻りして この作品、色が良い。自然で瑞々しい。そしてセリフ回しや方言の使い方、登場人物たちやその背景の生活感なども、現代人に解りやすく十分に演出されていながら、無理がなく自然に受け取れる。大泉洋の立て板に水の口上まがいの…

脳内ポイズンベリー

面白い。コメディとして面白いし、内容的にも興味深い。別に脳内会議の存在をまじめに考えているわけではないけれど、その会議のメンバーの捉え方が面白い。そして、主人公いちこを最後の選択に導く会議の結論については妙に納得してしまう。 私なんかは自分…

セッション

私がオススメするまでもなく、どうやら評判が良いらしく、TVのCMまで始まりました。専門家からの評価はよくても一般受けはするはずはないと配給元では思っていたでしょう。前宣伝は映画館でのニュースのみ、私が住む千葉県での上映は東京近郊の2館のみと完…

バードマン

この作品、主演のマイケル・キートンの人生と重ねあわせて彼のための作品という側面が強いとの評価が一般的で、アカデミー賞もマイケル・キートンのためにこの作品が選ばれたのだという解釈が多い。確かに事情通にはそう見えるのだろうけれど、それだけのた…

そもそも、ここで言う「そもそも」って何?

そも‐そも【▽抑】 [名]《接続詞「そもそも」が文頭に置かれるところから》最初。発端。副詞的にも用いる。 「この話には―から反対だった」「目的が―違う」 [接]改めて説き起こすときに用いる語。いったい。だいたい。さて。「―人間というものは」 そもそ…

これは日記?

映画が好きで、見た映画の感想なんかを記録したりしてたんですが、自分の記録だけで溜めておくと、同時に鬱憤も溜まってしまうことに気が付き、ブログなんかを書き始めたりもしました。 けれど、やって見ると普通皆さんがやっているレヴューのようにはどうし…