映画そもそも日記

映画のそもそも〜ってなんだろう?をベースにした日記

2018-01-01から1年間の記事一覧

ちはやふる 結び

青春の輝き 最近の中高生向きの恋愛物語とは違い、高校生という一瞬の輝きを切り取った爽やかな物語だ。恋も友情もあるけれど、基本は昔のスポ根ドラマの現代風といって良い。けなしているのではない。それどころか、大好きな作品だと断言できる。青春前期の…

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス

ある夫婦の形を描く物語 この作品はモード・ルイスというカナダの女性画家とその夫の出会いからの半生を描いた作品です。 この映画においてモード・ルイスという画家は彼女とその夫との関係を通して夫婦の愛の普遍的な部分を描くための素材に過ぎません。彼…

ロープ 戦場の生命線

部外者の正義 明確な戦闘シーンなど一つもないのに殺伐とした緊張感がある。紛争地帯の日常が乾いた笑いとともに映し出され、たとえ殺し合いと隣り合わせでも、人が生きていくためのそれなりの日常があることを教えられる。けれど、それは我々の知っている日…

永遠のジャンゴ

ジプシー迫害の物語? この作品は音楽映画の性質は持っていても、たぶん、第二次大戦中を生きたジャンゴ・ラインハルトというジャズギタリストを通して描かれた、ジプシー迫害の物語です。 ”たぶん”と言うのはこの作品が描きたかったものがジャンゴという人…

人生はシネマティック(原題:Their Finest)

女性を通して描かれた自立の物語 (少々ネタバレ) 素晴らしい、よく錬られた作品です。けれど、邦題に惑わされる方が多いのかもしれません。ここは原題に注目です。 この作品をコメディであるとか、映画好きのための作品という人がいますが、私は少し違うと…

勝手にふるえてろ

新しい社会認識の写し鏡 この作品はコメディと紹介されていますが、そうではないでしょう。この作品は恐ろしい社会現象の写し鏡のようです。鑑賞後、悪い作品ではないし、それどころか非常に興味深い作品であると思いました。しかし、この作品を鑑賞した直後…

あけまして、おめでとうございます。

あけまして、おめでとうございます。 旧年中はだいぶサボっていしまいました。 興味に没頭するのも良いけれど、出力していないと 腕が鈍るみたいですね。 今年は並行して、このブログにもボチボチ書いていこうと思っています。 まずは年末に観た作品について…