映画そもそも日記

映画のそもそも〜ってなんだろう?をベースにした日記

2016-01-01から1年間の記事一覧

君の名は

日本の映画界における今年一番の話題といえば、なんといっても新海誠監督の「君の名は」の大ヒットでしょう。あらゆるメディアで話題となっています。しかし、この作品の興行面でのヒットの要因という話題は多くても、表現、作品としてのまともな評価という…

近況 「来年はやったるぞー!」

ゴジラ以降、ずっと休止状態。 現実の生活でもまるで冬ごもり。 しかし、こもってただ寝ていたのではなく、非常に充実しています。 理由があります。 実は面白い本に出会ったのですね。 「出会った」と言うのは正確ではありせん。 この本、2004年ころ、すで…

シン・ゴジラ

シンジへの解答 ゴジラシリーズでは第一作に継いでの傑作となった本作は監督のゴジラへのこだわりが強く感じられる作品だ。ゴジラの姿といい、圧倒的な恐怖といい、その物語のモチーフまで第一作を基本にして現代的にアレンジしたものだ。だが単なるアレンジ…

ズートピア

意外と”深い”のには理由がある 今回は映画「ズートピア」とともに書籍、三浦つとむ著「芸術とはどういうものか」の紹介。 「ズートピア」の評判は総じて好意的です。抜群ではないものの、内容が意外と大人も楽しめるものだというのです。TVでのCMも「意外と…

殿、利息でござる!

意義ある再現ドラマ ぜひ、多くの人に観て欲しい。このようなことが実際にあったということは驚きであるし、これを涙と笑いで再現してくれる監督の腕前には感謝しよう。原作「無私の日本人」は未読であったから、早速注文したほどだ。 日本人は明治維新を見…

あやしい彼女 2/2

日本版の中に出てくる曲で、前回お話したような俳句と似た表現が顕著なのは次の3曲だ。 「見上げてごらん夜の星を」 1963年(昭和38年)発売 坂本九 原曲は1960年に初演された同名ミュージカルの劇中主題歌。日本レコード大賞作曲賞受賞。 作詞:永六輔 作曲…

あやしい彼女  1/2

あやしい勘違い 楽しめるし、悪くない。倍賞美津子さんと多部未華子さんのつながりに難があるけれど、それでも白目をむいて茹で上がって見せる多部未華子さんはそれを乗り越える魅力がある。しかし、元は大ヒットした韓国映画のリメイクだから、オリジナルよ…

オデッセイ 追記

誤訳? 主人公は自分の行動をビデオにメッセージとして記録しているのだが、物語はビデオに残す彼の音声メッセージがその場面の説明にもなるというように工夫されている。彼は一人取り残された火星で生き残るために食料として保存してあったじゃがいもを種芋…

オデッセイ

達観 前回に続いて、極意を観た感じだ。一見して、軽い、明るい、シンプルな作品。話の設定や内容は結構複雑なことをやっていいるはずなのに、訴えてくることはシンプル。自分を信じて諦めず、前向きに今できることをやる。でもこれって、宇宙飛行士だけの特…

マイ・ファニー・レディ

人生の帰結 この作品はある女優がインタビューに答えているところから始まる。彼女は記者に「魔法を信じる」と、そして「ハッピーエンドが好き」と何度も答える。ここを見て古い映画ファンなら「もしかしたら?」と思うだろう。私もその内の一人で、見終わっ…

明けまして、おめでとうございます!

本年もよろしくお願いいたします。 今年も初詣に行って来ました。 今年の初詣は千葉劇場で「マイ・ファニー・レディ」ですね。良かったぁ!感激とか感動とか言うのではなく、しみじみ「良かったぁ〜」と心に残る良作でした。 なぜそう思えるのかというのは後…